引越しの際に段ボールは必需品ですが、安く購入したいですよね。
引っ越し業者に頼む場合は業者が段ボールや梱包材を準備してくれますが、自前で引っ越す場合には自分で段ボールを用意する必要があります。
段ボールは大切な品物を保護してくれる大切な役割がありますが、輸送が終わった後にはゴミとなってしまいますので、お金をかけたくないのが実情ではないでしょうか。
しかし、ある程度の基礎知識があれば正しい段ボールを購入出来ます。
元々、何で「段ボール」と呼ばれるのでしょうか?
「段々のついたボール紙」からその様に言われているのですが、「ボール」と言う外来語の語源は何でしょうか?
実は英語の「ボード(Board)=板」から来ています。
「ボード」の発音が「ボール」と聞こえたことからついた名前と言われています。
英語では「card board」、「corrugated(コルゲーテッド=波形の) board」と言われるのが一般的です。
段ボールの強度を決めるのは波形状の部分です。
波形状のことはフルート(flute=ひだ状)といいます。
波形状には何種類かありますが、よく使われるのに「Aフルート」と「Bフルート」があります。
「Aフルート」と「Bフルート」は、、30Cmの長さに波々の山が何個あるか、及び厚さで決まっています。
「Aフルート」、「Bフルート」を合わせた「ABフルート」と言うのもあります。
それぞれの特徴は以下を参照願います。
1)Aフルート(引越などの箱)
一般的に使用されている段ボールシートで、重量が比較的軽い物の梱包に適しています。 厚みがある分、衝撃吸収性能に優れています。
引っ越し用にはAフルートが最適です。
デスクトップパソコンが入っていました。
厚さが約8mmで、ABフルート(ダブルフルート)です。
パソコンなどの電子機器は強いく緩衝性にも優れた梱包材が必要ですが、落とした時などの緩衝材には発泡スチロールやプチプチを併用する必要があります。
引越しなどで業者あるいは自分が責任を持って荷扱いする場合の段ボール箱は、ほとんどの場合はAフルートで十分だと思います。
段ボールのフルート(波々の部分)を作るための紙は中芯と言います。
フルート(波々の部分)を挟んでいる平らな紙はライナーと言います。
紙の硬さは㎡あたりの重量で表し「坪量」と言います。
ライナーとして主に使われる坪量は1㎡あたり、180g・210g・280gの種類があります。
一般的には記号で表し硬さの順の以下のようになります。
K7(280g) > K6(210g) > K5(180g)
Kはクラフト(Kraft)の略で「茶色の丈夫な紙(クラフト紙)」を表すポルトガル語が語源だそうです。
引っ越し用の段ボールはK5(180g)で十分です。
中芯とは段ボールの内側、フルート(波形状)を形成する紙となります
中芯の坪量は一般的には1㎡あたり120gの紙が使用されます。
↓ 段ボールの通販例です。このサイトを見ながら段ボールの仕様を読み解いてみましょう。
ダンボール120サイズ 10枚セット [450x350x340mm/K5AF]
いままで説明した基礎知識がないと何が書かれているか分からないですね。
K5: ライナーにはK5(坪量180g)の紙を使用している(ライナーは表と裏で2枚使用しているので K5 X K5の表記です)
AF: A Flute(フルート)を使用している
A Flute(フルート)の厚みは5mmとなりますので、正しい標記がされている事が分かります。
一般の引越し用の段ボールであればこれで十分だと思います。
この商品説明(仕様)が読み取れないと必要以上の過剰品質の高価な段ボールを購入したり、また、仕様の表示が記載がないと、たとえ安くても強度不足の可能性もあります。
「紙質、フルートタイプ、厚さ 」の表記が正しくされている業者が信用できます。
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