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土用の丑(うし)の日になぜウナギ(鰻)を食べる ・ 土用の丑の日は1日とは限らない

 

土用とは?

 

土用の丑の日というと夏を思い浮かべますが、土用と言うのは夏だけで無く、各季節にあります。
立夏・立秋・立冬・立春の直前約18日間が土用と呼ばれる期間になります。
古代中国に端を発する自然哲学の思想である陰陽五行説(ごぎょうせつ)から来ており、全ての物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなると言う説から来ています。
春・夏・秋・冬を木・火・土・金・水に当てはめると土があまるので、四季それぞれ90日あるうちの終わりの5分の1(18日)ずつを土にあてたもので、季節の変わり目になります。

土用の丑の日とは?

 

年をあらわすのに干支でで十二支が使われるのはなじみ深いですが、干支は、それ以外にも、方角、月、そして日にちをを数えることにも使われています。
つまり、土用の期間で丑にあたる日が「土用の丑の日」となりますが、1年に1回とは限らず、2回ある場合は、一の丑、二の丑と呼び、区別しています。
2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年の土用の丑の日は以下のようになります。
2015年、2017年、2018年、2020年は2回、土用の丑の日があります。

一の丑二の丑
2015年7月24日8月5日
2016年7月30日なし
2017年7月25日8月6日
2018年7月20日8月1日
2019年7月27日なし
2020年7月21日8月2日

 

土用の丑の日になぜウナギ?

 

諸説あるようです。

1)平賀源内(ひらが げんない)説
これは比較的良く知られている説ですが、売り上げがいまいちの知り合いのうなぎ屋に、江戸時代の有名な学者の平賀源内が「本日土用の丑の日」と大きく書いたところ、そのお店が大繁盛したと言う説です。

2)太田蜀山人(南畝)((おおた しょくざんじん(なんぽ))説
これも1)と似ていますが、江戸時代の文人・狂歌師であり、御家人であった太田蜀山人(南畝)が神田川といううなぎ屋のために「本日土用の丑の日」と書いたところ、そのお店がはやったと言う説です。

3)「江戸買い物案内」説
これが一番確からしいとも言われています。
江戸時代に発行された「江戸買い物案内」の「う」に部に出てくる話です。
神田のうなぎ屋春木屋にある殿様から注文が入りました。かなりの量の注文だったため、1日では作りきれずに3日間かかってウナギの蒲焼きをつくったそうです。
そして納品の日になって確認したところ、丑の日に作った蒲焼きが美味しく食べられたとことから来ているという説です。

4)暑さの暑気払いとしてのウナギ

実際にも鰻にはビタミンA・B群が豊富に含まれていいるので、夏バテ気味の暑い時期に食べる事により、食欲減退防止及び、活力の増進も期待できるのではないでしょうか?

土用の丑の日 ウナギ

 

2020年東京オリンピックと土用の丑の日の関係

 

2020年東京オリンピック競技大会開催予定日は2020年7月24日(金)~8月9日(日)となっており、その期間に2020年の2回ある土用の丑の日(7月21日と8月2日)を含んでいることになります。
2020年東京パラリンピック競技大会開催予定日は2020年8月25日(火)~9月6日(日)となり、残念ながら土用の丑の日は含まれませんが、この機会に海外の人にも日本のウナギ文化が紹介されるようになりそうですね。

見ているだけでよだれが出そうですね。「うなぎ特集!

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